第21ステージ

雨が降って最後の最後までドキドキさせられるステージでした。マイヨ・ベール争いで中間スプリントも注目しなくちゃ、と思ったら5位のライフェマーを抱えるゲロルシュタイナーと、2秒差で6位のヴィノクロフが総合順位をめぐってスプリント争い!!そんな展開は予想してなかったー!しかもヴィノクロフ獲ってるし!この時点で同タイムに。


そしてそこに乗じてFDJの逃げも起こってしまい、パリに入る前からちょっと荒れた展開。しかしそれはランスが許さず自ら追いかけたのですが、なんとコーナーでディスカバリーのアシスト3人が落車!ランスは危うく何を逃れたのですが、あらら、御大はお怒りモードです。。。集団に戻ってきたFDJの選手はディスカバリーではなくCSCの選手に怒られてました。FDJは逆ギレ(^^;


まあその後はちょっと落ち着いたのですが、何せパンクが続発。パリに入ってからも雨の石畳が怖い怖い。スピードは落とし気味ですが落車も相次ぎます。


逃げたり追いかけたり、逃げたり追いかけたりということが続き、ラスト3キロで最終的に飛び出したのはマクギーとヴィノクロフ!まだやるのかヴィノ!どこまでもとことん「闘う男」だなあ!本当に心の底から感嘆してしまいました。そしてマクギーの後ろでぴったりマークしていたヴィノクロフ、後ろからカンチェラーラも追ってきていましたが、見事にゴールスプリントを制し、1番でゴール!すごすぎるーーー


後方集団ではマキュアンが先頭をとったものの、マイヨ・ベールに変化なし。マイヨはハスホフトに決定。


そしてランスのラスト・ランもここで終了。ああランス…


表彰台では珍しくランスのスピーチがありました。前人未到の7連覇、そして今日をもっての引退ということで、大会側の計らいなのでしょう。
『Viva la tour,FOREVER!』
もう胸がいっぱい…


2位のバッソも、3位のウルリッヒも満足そうな晴れ晴れとした表情。昨日の不運があったラスムッセンも今日は穏やかな顔をしていました。良かった。


終わってみれば何だか非常に後味の良い大会となりました。いろいろなドラマ(主に悲劇)があった大会のような気がするんですけどね。これもツールマジックか。最後のチーム別パレードで、CSCに私服のザブリスキーフォイクトも混じっていたのが良い感じ。


次はヴエルタだー!それまでデイリー・プロトンのツール記事を和訳しながら過ごそうかと思います。