(14)『初恋のきた道』

※12/21のレビュー
辛口なのでこの映画が好きな人は読まないでください。

中国映画界の巨匠チャン・イーモウ監督が『あの子を探して』に続き、素朴な感動のテイストをもって描いたラブ・ストーリー。父の死で帰省した青年が、母と父のなれそめを追想していく。若き日の母=18歳の少女デイ(チャン・ツィイー)は、村にやってきた小学校教師チャンユーに一目ぼれ。以後、彼女はせっせと彼のために弁当を作り続けていくが…。(amazonより)


恋愛映画なのかと思ったら、最初の題字(中国版)で「我的父親母親」と出てきたのでズッコケました。英語のタイトルも「Road Home」で、「初恋」の面影なし。よくこの映画を評して「可愛い」「純粋」と言うけれど、テーマはそこじゃないんじゃ?と思います。テーマはむしろ「道」のほうにあって、父親と母親、都会と田舎、過去と現在、それらを結んだものの象徴なんでしょうね。


チャン・ツィイーはチャーミングだし、映像も美しいのですが、私には正直それだけに見えました。ヒロインに全く感情移入できず…。ヒロインは思いやりがなく、自分の望むように行動し、他人も望むように動かそうとする人間として見え、このわがまま娘!と何度か思っちゃいました。欲求に忠実という意味では純粋とも言えますけど。……私ひねくれすぎ?(-_-; ひねくれ人間にはオススメできません。