(12)『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

またまたクレヨンしんちゃんですスミマセン。。
今回はまったく自転車関係なしです。


突如出現したテーマパーク「20世紀博」で、大人たちは現実の生活を投げ出し、童心にかえって楽しんでいた。だがその裏には、絶望の21世紀を捨て、希望に満ち溢れていた20世紀を永遠に存続させようとする、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの計画があった。このままずっと20世紀が続くかに思えたその時、未来を守り、21世紀を生きるため、しんのすけが立ち上がる。(amazonより)


太陽の塔大阪万博、20世紀……といったキーワードがとっても浦沢直樹の『20世紀少年』とかぶってるような気がしたのですが、そんなことはおいといて、とにかく泣けます。「所詮しんちゃんでしょ?」と思って観ていたら見事にやられました。テーマも筋書きも、「しんちゃんの映画」として作る必要はどこにあったんだ?という感じ。映画雑誌が年間ランキング1位に選んじゃったくらいの、子どもそっちのけの映画です。


一番の見所は、しんちゃんの父ひろしのこれまでの人生を回想するシーン。本当に泣ける。ビバひろし。


その代わり、本来のしんちゃんアニメの良さであったところの「おばか」とか強烈な個性のキャラといったものはなりをひそめがち。大笑いしたいと思って見ると期待はずれかも。ただもちろん、泣ける映画とは言っても悲しい話ではないので、最後は非常にハッピーな気持ちで見終えられると思います。