(7)『トロイ』

本来こういう「ハリウッドの大作!!」みたいのは好きでなく、普段はあんまり観ないのですが、まあたまには観ようと思い。。。


ブラッド・ピットオーランド・ブルームからピーター・オトゥールまで新旧のスターが共演したアクション超大作。紀元前のギリシャで起こったとされるトロイ戦争を題材に、トロイの王子パリスが、スパルタの王妃を奪ったことから、ギリシャ全軍がトロイを攻撃する物語が展開される。ギリシャ軍に属する無敵の戦士アキレスと、パリスをかばう兄ヘクトルの闘いが最大の見せ場だ。(amazonより)


俳優たちの名演技とか、迫力ある戦闘シーンとか、都市やコスチューム等の美術とか、そのへんは何も期待を裏切るものはありません。ただ、実際に観てみて意外だったのは、単純な勧善懲悪ものストーリーではなかったということ。意外と複雑に描いてます。特に主人公のアキレスは、無敵の戦士のくせに(?)かなり繊細な人物になってました。この映画を評してよく「ブラピのワイルド全開!」みたいに書き立てられてますが、戦闘シーン以外ではむしろワイルドというよりセンシティブ。かなり魅力的なキャラクターです。


一方、オーランド・ブルーム演じたパリス王子ですが。ちょ、ちょっと情けなさ過ぎる……と目が点になるシーンもありましたが、でもいいです。他の戦士たちに比べて妙になまっちろい気がしましたが、でもいいんです。最後は勇気を見せたし。オーランド・ブルームはどんな役でもかっこいいなあ。。(ひいき)


対称的なパリスの兄・ヘクトルもアキレス同様に魅力的。こちらは正統派の英雄って感じ。パリスをかばって「He's my brother.」って言うシーンはしびれました。


「誰もが守りたいもののために生きている」というあたりを全面に押し出した、意外とヒューマンなアクション映画でありました。ちなみに有名な「トロイの木馬」はさらっと流されて終わりです。あんなちっちゃいのじゃ兵士ちょっとしか入らないだろ…とここだけが突っ込みポイントかも。