第19ステージ

これぞグランツールの醍醐味!!
といわんばかりの複雑かつスリリングな展開で大コーフンの山場レースでした。


2分以上の差をつけられて、2位だったシモーニと、暫定1位(マリアローザ)のサボルデッリがガチンコ勝負!クネゴのいないシモーニは3,4位争いをしているディルーカとルハノを引き連れてがんがんアタックしていきます。アシスト不在のサボルデッリはついていけずにずるずる遅れ、一時は暫定でシモーニが1位の座を奪うほどに。


しかしそのシモーニ有利も山頂を越えるまででした。下りは他の追随を許さぬ速さのサボルデッリ、じりじりと差を詰めていきます。更に、先頭集団から遅れてきたロットの選手たちがアシストの動きをしてサボルデッリを引いてくれ、気付いたらグループ・マリアローザは6人もの集団に。一方サボルデッリに差をつけようと結託していた先頭の3人は、途中で不運にもディルーカが足をつって遅れたために均衡が崩れてしまいました。ディルーカのスピードを利用したいためディルーカが追いつくのを待ちたいシモーニと、ディルーカとは差をつけたいルハノ。ルハノはがんがん行き、更にはアタック。シモーニを引き離して20秒ほどの差をつけ先頭でゴール!


最終的にはシモーニサボルデッリの差は28秒ということになりました。もしもシモーニがルハノと同時にゴールしていたら、1位ゴールのボーナスでマイナス20秒というタイムが与えられていたのですから、かなりきわどかった。そしてディルーカが足をつることなくシモーニと一緒に走っていたら、もっと速かったかもしれない…その時マリアローザは誰の手に……?


シモーニはとことんツキに見放されていた感じです。
一方のサボルデッリはチームメイトのアシストはゼロのまま、なぜか他のチームメイトが献身的な引きをしてくれたり、前方で波乱があったりのおかげでマリアローザをキープできてしまいました。


明日、いよいよ最終日です。