第16ステージ

明日から始まる厳しい山岳ステージに向けて、総合を狙う選手たちにとっては消化試合的な1日でした。本当はペタッキが「今日も勝って、あとは最終日も勝てばそれでプロ100勝目ということで大変おめでたい」という予定だったらしいのですが、さすがに世の中そんなにうまくいかない。18人の逃げが決まってしまってファッサは諦めたもようです。逃げの中にファッサのオンガラートもいましたけど。


結局18人の中から更に6人が飛び出して、誰が勝ってもおかしくないかもという感じになった中、それでも一番のダークホースだったのに優勝をさらったのが、フランス人のルメーヴェル。99年以来、ジロでフランス人が勝利した例ってなかったらしいですね。しかも過去の事故で大怪我を負っていまだに足の一部に感覚がない状態でプロとして走っているという!美談だ。若き24歳、これからも頑張っていただきたい。


ついでなので、今日の栗村修さん語録。
「……あ、ダビタモンロットもそうだ!」(ゼッケン番号は出席番号順ではないかという小林徹夫氏の指摘で。新たな発見に大喜び)
「びっくリアクション出るんですけどね」(下りなどの、心拍数の低そうな地点で「今こんなに選手の心拍数が低いんだよ」とわかるような数字が表示されればいいなという話で)
「クルーズの心拍数は今モザイクかかっちゃうかもしれないですね」(ディスカバリー・チャンネルのクルーズが集団の先頭にいるにもかかわらず、口閉じてラクそうに走っていたため、今の心拍数が表示されたらきっと「この人 生きてるの!?」って心配になるくらいだろうという話)
ベネルクス三国同盟」(逃げを決めた6人のうち3人がベルギー、オランダ、ルクセンブルクの選手だったため)
「うーわー!スゴイ!」(ラスト1キロくらい以降になるといつも聞ける栗村さんの感激のため息)