第4ステージ

レース時間がちょうど5時間を迎えようかという頃、もうあと10分くらいで終わるという終盤だったわけですが、道幅いっぱいに広がってぎゅっとかたまって走っていた集団前方で異変が。
一瞬、前方で自転車がぐーっと寄ってしまったのですね。
あぶないあぶない、と言っていたら、その余波が後方に行ってしまい、行き場のなくなった選手が落車。その選手の自転車に引っかかって集団落車が起きてしまいました。
集団の相当前方での出来事。
残された集団がとても小さくなってしまい、あら大変。
優勝候補に挙げられる有力選手たちは、こういう場合に備えて集団前方にいるわけですが、どうやらサボルデッリはわりと後ろにいたらしく遅れてしまったたらしい。


そんな波乱のあった後、多少登りがあって、先頭集団にいたアイトール・ゴンザレスがアタックを仕掛けます。それを追うベッティーニ。アイトールを抜いてぐいぐい。何人かそれに続きました。結局ベッティーニについていけたのは数人で、ゴールスプリントでライバルになりうるのはバーデン・クックのみという状況に。後ろから1人でクネゴも追いかけてきてたんですが、追いつきませんでした。


で、問題のゴールスプリント。
ベッティーニ有利、先頭に立ちます。
すぐ後ろにクックがマーク。
ベッティーニの後ろ、左から抜こうとします。
しかしベッティーニが左に寄せてきました。
クック行き場がありません。
道路脇の看板に当たってすってんころりん一回転。ゴール直前の落車。幸い怪我はなかったみたいですが、クック怒り心頭です。結局ベッティーニは最初にゴールしたものの、降格処分となり、優勝は2位のマッザンティが繰り上げとなりました。